筆談の落とし穴 vol.105 ~「高帽子」=「お世辞」~

王「営業部の張くん、お世辞を言われると調子に乗りやすい性格らしいですよ。『銷售部的小張愛戴高帽子』っと書き書き」

山本「張くんは高い帽子を載せるのが好きだって? 昨今のトレンドファッションとか…? 高い帽子ってシェフみたいなやつか」

山本「わかったぞ、これは比喩表現で張くんが実は料理上手ってことなんだな。そうか~じゃあいっちょホームパーティで腕を振るってもらおうか」

王「山本さん、一体どうしてそんなにノリノリなんですか。山本さんもおだてられやすいタイプだし、もしかして張くんに同調しちゃったかな?」

説明しよう!

 「高帽子」は「お世辞」を指す中国語である。周の時代の役人が〝高帽子〟と呼ばれる帽子をかぶっていたことに由来し、「給人載高帽子」で「人をおだてる」となる。主に書き言葉で用いられ、話し言葉の場合は「拍馬屁」が多く使われる。

王くんは、営業部の張くんがおだてに乗りやすく、調子に乗ってしまうタイプだと伝えたかったが、山本さんは昨今流行っているファッションアイテムと勘違いし、さらに深読みして背の高い帽子=シェフ帽と曲解してしまった。
 このままいくと、山本さんは自宅でホームパーティを開く計画を立て、張くんに「料理は頼んだ」なんて声をかけてしまいそうだ。話が違ってたことに気づいたら、もしかして王くんのせいにされてしまうかもしれない。
 王くん、日常会話ですらあやふやな山本さんに、そんな慣用表現を使うのはやめておこう!

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