筆談の落とし穴 vol.87~「宝貝」=「赤ちゃん」

「先週から預かってる友達のネコが、本当にかわいいんだ。山本さんにも写真を見せてあげよう。『我的宝貝』っと書き書き」

山本「ええ、宝の貝? 王くんがネコを抱いてる写真だが…何のこっちゃ? ああ、そうか。真珠のように白いからってそう名付けたわけね」

山本「宝だなんて、気持ちはわかるがあんまり大げさじゃないか? それにネコの名前に貝ってのもちょっと変だぞ、せめて真珠にしろ」

「山本さんもネコのかわいさに夢中になっちゃったみたいだ。おや、目を丸くして驚いているよ。まるでネコみたいだな、ふふふ~」

説明しよう!

 「宝貝」は中国語で「ベビー、赤ちゃん」の意である! 読んで字の如く〝宝物の貝〟との意味もあるが、ここでは愛する人や子どもを指す英語の「ベイビー」と同義で使われる。映画館やショッピングモールなど、デートスポットでもきっと「バオベ~イ♡」などと恋人を呼ぶ声を耳にすることがあるだろう。
 今回の会話では、王くんは友人から預かっているネコのかわいさをアピールしたかったのだが、山本さんは変わった名前のネコと勘違いしたのだった。山本さん! そんなに心配しなくても、王くんのネーミングセンスはそこまでひどくないぞ。むしろ真珠のように白いからって「真珠」と付ければいいという山本さんのセンスもまた微妙だ。王くんもこれまたうまいこと勘違いしているようだが、気の利いたセリフでネコをほめちぎってあげるともっと喜ぶだろう。

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