筆談の落とし穴 vol.114 ~「吃醋」=「ヤキモチを焼く」~

「昨日、受付の李小姐と帰りが一緒になったんで食事に行ったんだけど、僕の彼女と鉢合わせしちゃってケンカに…。『女朋友吃醋了』っと書き書き」

山本「彼女が酢を食べた? オレが子どもの頃には『酢を飲むと身体が柔らかくなる』って都市伝説が流行ったけど、まさか似たようなやつか?」

山本「その〝食べる酢〟ってのはご飯にかけるのかな? いやそれじゃただの酢飯だよな。しかもジャブジャブにかけちゃうまくないだろうし…」

「おや、なんだか渋い顔をしてるけど、やっぱり彼女がいるのに他の女性と食事に行くのはまずいのかな。まさか、山本さんもヤキモチ…?」

説明しよう!

 「吃醋chi1cu4」とは「嫉妬する、焼きもちを焼く」ことを表す中国語である。その由来は唐の太宗皇帝の時代に遡る。当時の宰相の妻は非常に嫉妬深く、宰相が妾を取ることを認めなかった。その状況を見かねた皇帝は宰相の妻に、妾を受け入れるか、さもなくば毒を飲めと命じた。妻は迷わず毒酒の入った杯を飲み干したが、実は杯の中身は酢だった。太宗は妻の覚悟を測ろうと試したのだが、彼女の愛情深さに根負けし宰相に妾を取らせることを諦めたという。

 今回王くんは、職場の女性と食事しているところを彼女に見られ、嫉妬からケンカになった、という話をしたかったのだが、山本さんは変な都市伝説が流行っていると思ったようだ。王くん! 山本さんの語学力で比喩表現を理解するのは難易度が高すぎるぞ。もう少し簡単な中国語から教えてあげよう。

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