筆談の落とし穴 vol.91~戦があった「弾丸黒子の地」?

山本「王くん、コレがオレの日本の家だぞ。小さいけど庭もあるんだ、『弾丸黒子的地』っと書き書き」

「えっ、弾丸!? ってことはかつてここは戦があった場所なのか。戦国時代かな、落ち武者や忍者、たくさんの黒焦げ死体が…あああ」

「庭にはきっと、弔いの石碑なんかがあるのかな…戦争を知らない子どもたち、後世に戦争の悲惨さを伝えるために…」

山本「なんだなんだ、そんな沈んだ顔して。いくら庭が小さいっていっても、ちゃんと一戸建てだぞ。悪かったな、フン!」

説明しよう!

 「弾丸黒子の地(だんがんこくしのち)」は日本語で「非常に狭い土地」を表す比喩表現だ! 弾丸は鉄砲や銃の弾ではなく、パチンコのようなはじき弓の弾のこと。それと黒子(ほくろ)ほどのごく小さいもの、というのが由来で、言い換え表現として「猫の額」などがある。
 今回の会話で、山本さんは王くんに家族が暮らす日本の自宅の写真を披露し、庭の狭さをちょっぴり謙遜してみせた。しかし王くんにはこの比喩表現が伝わらなかったようだ。…まあ、日本人でもそれほどみんな知っていて常用される言葉でもないしな。王くん! 山本さんの家は戦地になどなっていないから、落ち武者の霊が出ることはないぞ。それから「忍者」っていうのはちょっと欧米的な日本イメージの発想だな。まあいずれにせよ、変な心配は不要だから安心して今度遊びにでも行ってみたらいいぞ!

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