筆談の落とし穴 vol.83~「毛病」=「欠点」

「誕生日までまだ1週間もあるのに、父親からプレゼントが届いたんだ。昔からせっかちな人だからな~『爸爸有心急的毛病』っと書き書き」

山本「ん、なになに? 父ちゃんが急性の毛の病気だって!? いやいや他人事じゃないぞ、オレも実は薄くなってきてるんだ…あれは育毛剤かな」

山本「なるほど、遺伝するから息子もハゲると思って育毛剤やら何やらを送って来たってわけか。我が子の将来を心配する親の気持ち…泣けるぜ」

「あれ、なんで涙ぐんでるの!? もしかして父の優しさに感動したのかな…いやでも…なんだか僕の頭を見て泣いてるような気がする」

説明しよう!

 「毛病」は中国語で「欠点や悪い癖、失敗、故障」という意味である! その昔、毛並みを見て良い馬かどうかを判断していた時代。毛並みの悪い馬を指す「毛病」という言葉が、後に人や物などに対しても用いられるようになったのだ。
 会話中、王くんは父がせっかちな性格の持ち主だと伝えたかったのだが、山本さんは王くんの父親が息子に薄毛が遺伝することを心配していると勘違いしたようだ。山本さん! 今のところ王くんに薄毛対策は必要ないようだ。箱の中身が何なのかはわからないが、よさそうな育毛剤だったらこっそり盗み出そうなんて思っちゃダメだぞ。それよりも、こんなハラスメント一歩手前の上司を慕ってくれる部下の誕生日がもうすぐやってくるんだ。日頃の努力をねぎらって、いっちょ高価なプレゼントでも贈ってやってくれ!

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