筆談の落とし穴 vol.68~疑う心を「猜猜猜」!

山本「王くんが朝からウキウキしてるが、何か良いことでもあったのか? それとも今日は特別な日? 『今日は何の日だ? 』っとサラサラ」

王「今日が何の日かって、山本さんの誕生日でしょ! でもサプライズがあるから教えられないよ~。当ててみてください『你猜猜!』っと書き書き」

王「山本さん、わけ分からんって顔だな。こりゃ完全に自分の誕生日を忘れてるね。誕生日のサプライズは絶対に成功だね。驚かせるの楽しみだ~♪」

山本「なんだ〝猜猜〟って、オレが猜疑心の塊だって!? ふん、どうせ女の子とデートなんだろ? 見とけよ、今夜は仕事いっぱい振るから帰れないぞ!」

説明しよう!

 「猜」は中国語では「当てる、推量する」という意味である! 「猜疑」と書くと日本語と同じ〝人をそねみ疑うこと〟を意味するが、一方の日本語の場合ほかの用法はない。また中国語では、動詞を重ねることで「ちょっと~してみる」など、その動作を気軽に行うことを表す。

 会話中、いやに浮かれた王くんを不思議に思った山本さんは、今日が何の日か尋ねたところ、山本さんのサプライズ誕生日パーティーを準備していた王くんは回答を避けたが、山本さんは自分が猜疑心の塊だと言われたと勘違いしたのだった。

 山本さん! まず、自分の誕生日ぐらいは覚えておこう。気づいたうえでうまいこと知らんぷりをするのがデキる大人、デキる上司ってものだ。浮かれてる王くんを見て勘違いしたうえ、腹を立てて仕事詰めにするなんてことをしていたら、来年はもう祝ってもらえないぞ!

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