筆談の落とし穴 vol.118~「油断一秒」は油が切れた? ~

王「王くん、今回のプロジェクトは、うっかりミスが大事になるところだったな。仕事ってもんは『油断一秒、怪我一生』なんだぞ、と書き書き」 

山本「はあ、今回のミスは結構ショックだな…。え、〝油を一秒でも切らしたら、一生涯私を責めろ〟って…どういうこと?」 

王「もしやこの〝油〟って〝加油(がんばれ)〟ってことかな?励ましてくれるなんて、意外とやさしいとこあるんだよな~」

 

山本「なんだ、ニヤニヤして気持ち悪いな。もしや、反省してないのでは…まったく、これだから今の若いヤツは」 

説明しよう!

 日本でよく聞かれる標語「油断一秒、怪我一生」だが、中国語で「断」は「断つ/途切れる」ことを意味する。また「怪」は「(人を)責める/非難する」を表す動詞なので、王くんが言う通りの訳になってしまうのだ。 

 今回、王くんは仕事でミスを犯したが、山本さんの助けがあってか、トラブルになるのはなんとか回避できたようだ。しかし上司として気を引き締めて仕事するようアドバイスしたつもりが、王くんは山本さんに励まされていると誤解。能天気な王くんは気を取り直し、元気を取り戻したようだ。山本さん! 王くんはちゃんと反省しているようだから、彼の表情だけで判断するのはやめてあげよう。人はミスをして成長するもの、落ち込んでいたら励まして導いてやるのがよい上司の姿だぞ。 

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