筆談の落とし穴 vol.112 ~「落湯鶏」=「ずぶ濡れ」~

王「いや~外回りをしてたら、突然の雨。傘を持ってなかったから全身ずぶ濡れになっちゃいました。『我湿成落湯鶏了』っと書き書き」

山本「外回りお疲れさん。なんだずぶ濡れじゃないか。なんだって、湯に鶏が落ちた? 一体全体どういうことだ?」

山本「湯ってスープだよな、チキンスープのことか。もしやずぶ濡れなのは、クライアントが怒って頭からスープをぶっかけたとか…?」

王
「あれ、眉間にシワを寄せてるぞ。あっそうか、僕が風邪を引くって心配なんだな。だったらタオルくらい持って来てくれてもいいのに」

説明しよう!

 「落湯鶏」は「(身体が)ずぶ濡れ」を指す中国語である。髪や衣服が濡れて身体にまとわりついている状態を、スープに落ちたニワトリの姿に形容したもので、古くは明代の書物に登場する。ちなみに日本語の「ずぶ濡れ」の比喩表現には「濡れネズミ」というものがあるが、どちらも動物を引用しているところがおもしろい。なお、雨に降られた時のほか、噴水や川に落ちたなど、衣服を身に着けたままずぶ濡れになった状態を指す。

 今日の王くんは外回りをしていた際、突然の降雨に遭いずぶ濡れになって帰社した。すると山本さんは想像力もたくましく、王くんがクライアントを怒らせて、頭からチキンスープをぶっかけられてしまったと勘違い。
 

 山本さん!王くんはスープではなく、雨のせいでずぶ濡れになってしまったんだ。タオルのほかに、アツアツのチキンスープでも買ってきてあげよう!

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

カテゴリー

ピックアップ記事

  1.  彰化縣の著名菓子店「不二坊」が中秋節用の人気商品「蛋黄酥」を発売した9月21日(月)から、割り込み…
  2.  国立台湾大学の男子寮の浴室内にて何者かによる排泄行為が繰り返されていた問題で、入居学生らが夜通し張…
  3.  台北市立校の給食を食べた生徒が体調不良を訴える事案が相次ぎ、集団食中毒が疑われている。成淵高中中学…
PAGE TOP