筆談の落とし穴 vol.86~「保齢球」=「ボーリング」

「先週の社内ボーリング大会、山本さんの活躍がすごかったな。僕ももう少しうまくなりたいし、教わろう。『保齢球怎幺打好?』っと書き書き」

山本「なんだって、保つ年齢の球? 年齢を保つ球…サプリメントのことかな? オレが若さをキープしてるって言いたいのか、ガハハハハ!」

山本「まぁな、昔から若く見えるって言われたもんさ。若さの秘訣? そうねえ、よく食べ、よく飲み、よく働く! さぁ外回り行くぞ~!」

「すごいニコニコしてるけど、もしかして僕に教えたくてウズウズしてたのかな。頼られるの好きだもんな~しょうがない、付き合ってあげよう」

説明しよう!

 「保齢球」は中国語で「ボーリング」という意味である! 英語の発音に似た漢字を当てたもので、齢を保つ球などというものではない。
 会話中、王くんはボーリングが上達する秘訣を教えてもらおうとしたのだが、山本さんはいつものように、どこまでも自分に都合の良い勘違いをしたのだった。これぞまさに、勘違いオヤジだ。山本さん! ボーリング大会で活躍したからって、誰もアンタが若く見えるなんて言っていないぞ。それにそんな当てにならないアンチエイジング法じゃ、誰も信じないどころかかわいい部下だって愛想を尽かして離れて行ってしまうかもしれない。せっかくボーリングの腕前で称賛を集めたんだから、この機会をうまく使って、ボールのようにまっすぐな言葉でほめてやれ。頼られる上司になるにはまだもう少し足りないようだ。

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