筆談の落とし穴 vol.82~「白湯」=「白濁したスープ」

「今日のお昼は山本さんと牛肉麺を食べに来たよ。この店、スープが選べるんだ。『你選白湯還是紅湯?』っと書き書き」

山本「白湯だって? 健康ブームとはいえ麺とお湯だけなんてそりゃないだろ。それとも鶏白湯のことか? 牛肉麺がそんなわけないか」

山本「シンプルイズベストってやつかな。最近じゃ毎朝白湯を飲む『丁寧な暮らし』つーのが流行ってるらしいが、いくらなんでも味はほしいぜ」

「やっぱり迷うよな~透き通る『清燉』の白いスープもおいしいけど、紅焼スープは王道だし。違うの頼んで味見し合いっこしたいんだけどな」

説明しよう!

  「白湯」は中国語で「豚骨や鶏ガラなどを煮込んで作る、白く濁ったスープ」という意味である! 昨今、日本でも寝起きに一杯飲んで身体を温めるという白湯(さゆ)のことではない。中国語で「湯」はスープのことを指し「紅湯」は火鍋なら唐辛子入りの辛いスープ、牛肉麺なら醤油ベースでこれもちょっと辛さのある「紅焼」を意味する。
 今回、ランチタイムに牛肉麺を食べに出かけた2人。王くんは赤と白、つまり紅焼牛肉麺と牛骨出汁の清燉牛肉麺、どちらが食べたいかを聞こうとしたのだが、山本さんは「白湯=ただのお湯」と勘違いしたのだった。
 山本さん! いくら健康ブームで塩を控える傾向があるとはいえ、さすがにお湯に麺を入れただけのものを客に出す店はないだろう。しっかり昼食を取って、午後もビシバシ王くんを鍛えてやれ!

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