筆談の落とし穴 vol.106 ~「開胃」=「食欲を増進させる」~

「山本さん、最近あんまり元気がないように見えるけど、寒暖差でバテてるのかな? 食欲が増す辛い料理でもオススメしようか。『去吃開胃麻辣菜吧』っと書き書き」

山本「『吃』は食べるって意味だったよな。『開』っていうと、手術を指す開刀か? まさか、胃を開くほど辛いものを食べに行こうってことか!?」

山本「オレも辛いものは好きだが、胃がヤラれるほどなんてのは困るな。王くんはいつもそんなもん食べてるのか、身体は大事にしないといかんぞ」

「山本さん、おぞましいものでも見るような顔だな。そうか、食欲がないんだから誘ったところで気分も乗らないよな。よし、僕が買って来てあげようっと」

説明しよう!

 「開胃」は「食欲を増進させる」という意味の中国語である。「開」には山本さんが言うように様々な意味があるが、この場合は胃の入り口を開き、大きく広げるということを指すもの。ちなみに「開胃菜」は前菜を表し、洋食でいう「アペタイザー」

のことだ。

 今回、王くんは最近の急激な温度変化で山本さんが体調を崩していると思い、食欲が湧くような辛い料理を食べに誘ってみた。しかし山本さんが『開』で連想したのは、手術のことを意味する『開刀』。つまり、胃の手術をしなければならないほどの麻辣料理を食べようと誘われた、と恐れ戦いてしまったようだ。
 山本さん!王くんはむしろ山本さんの体調を気遣って言ってくれたのだから、気軽に行ってついでに奢ってやるといい。そして王くん、辛い料理を買って山本さんの目の前に出したところで、この流れではまず食べてもらえないだろう…。

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