「台湾積体電路製造(TSMC)」の2nm技術流出疑惑について、日本の半導体製造装置メーカー「東京エレクトロン(TEL)」が7月初め、幹部を台湾に派遣し事態の収集を図っていたことがわかった。
@自由時報
報道によると機密情報を流出させたエンジニアは、TSMCを退職した後に東京エレクトロン子会社に転職。TSMCは6月末頃に流出を察知した。TELは、同元社員1名が事件に関与していたことを確認したとの声明を発表。社内調査の結果、現時点で関連する機密情報の外部流出は確認されていないという。検察当局は元社員ら3人を国家安全法違反容疑で拘束し、調べを進めている。
元社員は知人のTSMC技術者と喫茶店で会い、同社が年内に量産開始予定の最先端半導体に関する情報をパソコン画面に表示させ、スマートフォンで撮影した。
TSMCはTELにとって重要な大口顧客で、台湾市場はTEL売上の約2割を占め、うちTSMCが8割という。この事件は日本でも波紋を広げ、SNS上では「日本半導体は終わった」「なぜ盗むのか」と厳しい声が相次いでいる。
(8月9日)