新型コロナウイルスの感染が拡大し、台湾全土で簡易スクリーニング検査用キットを求める人が急増。キットを販売する薬局の前には早朝から買い求める人々が行列を作っている。
感染拡大を受け、台湾政府は4月28日(木)より簡易検査キットの「実名制」購入システムを導入。健康保険証提示で1人につき5回分1セットを購入でき、身分証番号の偶数と奇数により購入できる曜日を分散させている。
一方、購入した人がストックする職業柄検査が必須とされる人の手に渡らないといった状況も発生。SNS上の掲示板では「どこも売り切れ」「早朝から並んでいるのは高齢者ばかり」「品不足と聞くと買わずにいられない」といった投稿が寄せられている。購入のために行列に並ぶことで感染リスクが高まり、また必要な人に行き渡らないなど、マスクの実名制購入時に同様の事象が発生したことを思い出させる。
またある薬局では「検査キットは〝お守り〟ではない」として検査をしない人はストックのために購入しないよう貼り紙で呼びかけた。
(5月4日)