筆談の落とし穴 vol.101~「駝背」=「猫背」

王「山本さん、姿勢が悪いですよ~首や肩にも悪影響を及ぼすらしいから、気を付けないと。『你是駝背』っと書き書き」 

山本「む? ラクダの背ってことか? そりゃオレの背中はゴツゴツしてるかもしれんが、…まったく王くんはくだらない悪口ばっかりだな」 

山本「待てよ、オレの背中がムキムキしてるってことか! そうなんだ、最近ジムに通い始めて、身体を鍛えてるんだよ。よく気付いてくれたな!」

王「ええっ?! いきなりワイシャツを脱いでマッチョポーズ!? やめてください~なんでいきなりそんなことするんですか」 

説明しよう!

 「駝背」とは「猫背」を表す中国語である。日本では、背中が丸まっている様子を猫の背に例えて形容するが、中国では背骨が盛り上がって見えるさまをラクダのコブに見立て、「駝背(tuo2 bei4)」と表現する。なお「駝」はもともと「ラクダ」を意味する漢字である。 

 今回の筆談で、王くんは山本さんの姿勢が悪く、健康にも見た目にもよくないと気遣い、注意を促したつもりだった。しかし、山本さんはそれを「背中の筋肉が盛り上がっている」と好意的に受け取り、まさかのシャツを脱いで筋肉アピール。すっかり誤解したまま、ジム通いの成果を披露し始めてしまった。 

 山本さん! 王くんの忠告は筋肉の話ではなく、あなたの猫背を心配したやさしさだ! 人前でいきなり脱ぐのは、場合によってはセクハラと受け取られてしまうかも。まずは猫背矯正より先に、場の空気を読む力を鍛えよう! 

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