筆談の落とし穴 vol.85~「回復」=「返信」

「仕事の資料を送ってくれって母さんにメールしたのに、まだ返信がないよ~午後の会議で使うのに…『媽媽還没有回復我』っと書き書き」

山本「母ちゃんの体調が回復しないだって!? まさか危険な状態なのか? 一体どうしてもっと早く言わないんだ、早く帰ってやれ!」

山本「こんな時に仕事してる場合じゃないだろう。そんな遠慮はいらんのだぞ、張くんの母ちゃんはオレの家族も同然だ。よし、オレも一緒に行く!」

「うわ、急に身支度を始めたけどどうしたんだ…なんだか焦って、パニクってるみたいだぞ。まさかこれから一緒に外回り? 勘弁してよ~」

説明しよう!

 「回復」は中国語で「返信」または「返事をする」という意味である! メールや手紙を書く際「●時までに返信をください(●點前請回復)」といった形でよく使われる。日本語でいうところの、悪い状態のものがもとに戻るという意味ではないのだ。
 会話中、張くんは自宅に忘れてきた資料を送ってくれと母親にメールで頼んだものの、返信がないため会議に間に合うかどうか不安だ、と山本さんに伝えたかったようだ。しかし山本さんは張くんの母親の状態が思わしくない、と勘違い。さらには張くんが遠慮して母親の様子を見に帰れないと思い込み、自分も一緒に行こうとする始末だ。山本さん! 張くんの母はピンピンしているから、慌てて駆け付ける必要はないぞ! しかし、午後の会議で使う資料は間に合って届かないかもしれないから、そっちを心配したほうがいいかもしれない…。

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