筆談の落とし穴 vol.77~「喧嘩」は騒いでするもの?

「最近、休憩室で騒ぐ人が多くて、仕事に集中できないよ。貼り紙でもしようか…山本さんに見てもらおっと。『休息室請勿喧嘩』っと書き書き」

山本「〝休息室で、請う、喧嘩するなかれ〟だと。なんだか時々騒がしいと思ったら、喧嘩するやつがいるのか? 社会人にもなって困ったもんだ」

「やれやれって呆れた顔してたけど、なんでかな。あ~もしかして僕の話し声も大きいから、他人のこと言う前に自分も注意しろってことかな」

山本「喧嘩がそんなにしょっちゅう起きてるなんて、ストレスが溜まってるのか? にしても和が乱れるのはいかん。竹刀でも持って両成敗してやろうか」

説明しよう!

 「喧嘩」は中国語で「大声で話す、騒がしい、やかましく騒ぐ」という意味である! 日本語で諍いを表す「喧嘩」は、中国語の場合、いわゆる「口ゲンカ」、言い争いなら「吵架」、殴り合いなど身体的暴力を伴うものなら「打架」が使われる。
 会話中、王くんは「休憩室で騒がないように」と書いた貼り紙を作り山本さんに見せたのだが、山本さんは「休憩室で喧嘩をするなかれ」という意味に取ったのだった。いやいや、これだけ中国語レベルが上がらない山本さんに見せてどうなるか、考えたらわかりそうなものだが…。
 まあそれでも王くんの話し声が大きいなら、公共空間では声を抑えるのは良い、すぐに実践してみよう。休憩室で一緒に大声でしゃべっていたら、山本さんが竹刀を持って登場し、現場は大混乱~となってしまうかも。早く標語を休憩室に貼って、みんなに注意を促そう!

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