新北市土城区にある法務部矯正署台北看守所にて1月18日(金)、受刑者の男が首を吊った状態で発見され、所内に常駐する医者が死亡を確認した。
看守所によると同日午前、点呼の際に男がゴム紐で首を吊っているのを看守が発見。直ちに救命措置が採られたがすでに死亡していた。
男は2010年当時、新北市新荘区に父母とともに居住。長期的に失業しており、仕事を探す素振りも見せないことからしばしば父親と口論になり、包丁で父親をめった刺しにして殺害した。この罪で13年に死刑を宣告され、9年間同所内に収監。
同所では収監者が自由に喫煙でき、ゴム紐で固定した電気式ライターを使っていたという。男は喫煙時にゴムひもを集めては居室に持ち帰り、同日深夜に首を吊ったものとみられる。
遺体は検察立会いのもと検視が行われ、また監視カメラの影像から自死と確認された。なお、遺書は残されていない。
(1月23日)