前衛生署長の楊志良氏が昨夏、MRT乗車時にマスクを外し携帯電話で通話している様子を撮影した画像がネット上に流出、批判を浴びている件で、同氏は1月20日(水)メディアの取材に対し、撮影時期が不明だが、当時はマスクの着用について厳格でなかったと説明した。
楊氏は台湾大学教授や衛生署長などを歴任、台湾の公衆衛生に貢献した人物とされる。近頃桃園の病院で医療従事者に新型コロナウイルスの感染例が確認されたことを受け、楊氏は「緩んでいる」「(医師を)解雇すべき」と発言。これに対し衛生福利部の陳時中・部長は「フェアでない」と反論しながらも「魔女狩りのようなことはすべきでない」として楊氏を擁護した。
台北市では昨年8月中旬よりマスクの着用を義務付け、違反者に罰金を科している。楊氏はまた「処罰は受ける」とした一方で、撮影した人物がなぜ注意してくれなかったのか不満を漏らした。
(1月20日)