台湾における今年1月〜5月の出生数が、昨年同期に比べ約1000人減少し、昨年の乳幼児死亡率は過去14年で最高、新生児の死亡率は過去15年で最高となったことがわかった。
台湾新生児科医学会や中華民国児童健康聯盟などは7月2日(日)、新生児の出生率及び死亡率に関する研究討論会を開催。この席上で公表された衛生福利部の統計によると、昨年の乳幼児死亡率は0.44%、新生児死亡率は0.28%にのぼり、経済協力開発機構の加盟国38カ国中、下位に位置することがわかった。なお死亡した新生児の3分の1が、出生後1日で死亡しているという。
産婦人科医出身の薛瑞元・衛福部長はこの原因について、染色体異常や早産、事故で、その多くが窒息死や突然死と指摘。また台大医院雲林分院の小児部主任によると、台湾における35歳以上の高齢出産率は38.5%で、イギリスの19.3%、スウェーデンの21.3%と比べ非常に高く、新生児だけでなく母体のケアも重要であると強調。早産の兆候に注意し、社会的なサポートを提供すると共に、新生児の呼吸不全の発生原因を分析を提示した。
(7月2日)