故宮博物院の国宝3点が破損 うち1点は人的ミスの報告

 台北市士林区の「故宮博物院」にて、国宝である陶器の展示物3点の破損が発覚し、さらに上層部が事実の隠匿を命じたと報じられている件で、呉密察・院長は10月28日(金)、破損が発覚した後すぐに報告を受け調査を開始しており、隠匿はないと説明した。
 
 破損が発覚したのは「清乾隆青花花卉盤」「明弘治款嬌黃綠彩雙龍小碗」「清康熙款暗龍白裏小黃瓷碗」の3点。博物院では破損が発生した時間の監視カメラ映像など内部調査を展開し、31日(月)、この件に関する調査報告書を立法院に提出した。
 
 報告書によるとうち2点は昨年2月と4月に破損が発覚。もともとひび割れがあり、輸送時に割れた可能性が示唆された。残り1点の青花磁器は今年5月、職員が作業中に誤って取り落とし破損させたことがわかった。
 
 事実の秘匿に関して、呉院長は「調査に際し機密手続きは採ったが隠匿ではない」としている。
 
(11月1日)

圖/故宮調查報告
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