韓国ソウル市梨泰院(イテウォン)地区で10月29日(土)夜に発生した大規模な「群衆雪崩」により156人が窒息死した事故を受け、台北市では年末に行われるカウントダウンイベントでの警戒を強化する方針を示した。
台北市のカウントダウンイベントは毎年数十万人を動員する人気で、市警察では注意を怠らず安全対策を見直し、いかなる事故も回避するという。会場を管轄する信義分局では刑事局警察大隊や警察犬チームと共同で「テロ対策班」を編成、周辺の監視、退場時の動線を明確にし参加者を誘導、人が押し合う状況がみられた場合には直ちに介入し制止するなどの措置を講じている。
台湾では10月10日に嘉義縣で行われた祝賀イベントの花火に、およそ25万人の見物客が詰めかけ、消防局員が現場処理に追われたケースもある。コロナ禍が明け大型イベントが増えることを見込み、ネット上では、人混みが発生しやすい地点を訪れる際の注意が呼びかけられている。
(10月31日)