チャイナエアラインに勤めるベネズエラ籍の操縦士が10月23日(土)亡くなっていたことがわかった。操縦士の娘が桃園市の自宅トイレで倒れている父親を発見、病院に救急搬送されたが、病院で死亡した。
チャイナエアによると、この操縦士は10月に長距離の国際線フライトを終え台湾に戻り、防疫規定に準じて5日間のホテル隔離を終え帰宅。娘によると発見時、操縦士は咳や息切れがみられたが、5日目と9日目、14日目のPCR検査ではいずれも陰性判定だったという。
桃園市操縦士職業組合は25日(月)夜、現在の防疫規定が、連続勤務をこなす操縦士らにとって大きな心身の負担を招いているとの声明を発表。中央流行感染症指揮センターに対し、操縦士ら航空勤務人員への隔離規定を見直し、検疫期間中もフライト任務に就けるよう、また1カ月に少なくとも3日は自由に行動し家族と過ごす時間を設けるよう求めた。
なお操縦士の友人によると、操縦士は数日前に「心身ともに疲れていて、幼い娘の世話をすることができない」と漏らしていたという。
(10月26日)