中米にあるパナマ共和国と中国大陸政府は6月13日(火)、両国が正式に国交を結び、パナマは台湾との国交を打ち切ることを発表した。これで台湾と公式な外交関係のある国は20カ国となった。
パナマのバレーラ大統領は同日9時、国交の解消を告知。台湾とは今後いかなる政治関係も発生せず、政府関係者の往来も行わないと述べている。
台湾は2007年にコスタリカ、16年にサントメ・プリンシペと中南米の国家に国交を解消されている。中国はパナマ運河の利用率第2位の国家で、昨年6月の新運河開通時には中国の船舶が利用第1号となった。今回の協定により、パナマは大きな経済効果を期待。中国政府は〝一つの中国〟を受け入れない台湾を国際的に孤立させる狙いがある。
なお現在台湾には191人のパナマ籍留学生が滞在、うち59人が台湾外交部からの奨学金を得ている。奨学金の継続可否に関しては未定だが、学生らが在籍する一部大学では、卒業までのサポートに尽力するとの意思を示している。
(2017年6月14日)