台湾での隔離規定の「18歳以上は1人1室」にずっと疑問を感じていた。一緒に生活してるのに、なぜ別室にする必要が? ただでさえ缶詰生活で、小さな子の世話を親が1人で負担するのは相当なストレスだ。そして何よりその間、相方はネットフリックスにスイッチ三昧なんて、不公平極まりない、私だってそっちがいい。…じゃなくて、精神的にも不健康よね?
外交部に聞いてみてよ、とオットに言い続け、出発が迫った頃やっと電話すると「お子さん、4歳? じゃあいいよ3人同室で」とあっけなく許可。台湾のこういう、すぐに民意を受け入れる臨機応変なところ、とっても好き。もっと早くに確認してればな~と急遽シングルを1つキャンセルした。
そんなこんなで、高雄のホテルは3人1部屋。一歩も出られないから、カードキーももらえないのが監獄風。部屋にはマスク、検温カード、漂白剤1瓶が入った「防疫包」とカップ麺、水、シャンプーなどアメニティが袋のまま、大量に置かれていた。そして高雄に住むオットの友人からの差し入れ。子ども用のお菓子や飲み物とビール12本(重要!)も届いていた。
翌朝7時(早い!)、ピンポンで目が覚める。ドアの外に、涼麺&豆漿の朝食が置かれていた。好物の登場に浮かれるも11時半、再びピンポン。今度は排骨飯弁当、これもおいしくいただく。17時半、雞排弁当、アツアツなのがうれしい。…3日ほどは久しぶりの台湾メシに浮かれるが、排骨、雞腿、雞腿と続いた4日目頃からさすがにウンザリ…。
ムスメ用には出発前にIH調理器具と乾麺、トマト・ツナ缶、調味料、小麦粉のほか、粘土やクレヨンも箱に詰め、ホテルに送ってくれるよう義母に頼んでおいた。さらに到着後、ヨーグルトやフルーツ、卵、牛乳などをネットスーパーで注文。これで弁当のチキンを加えたトマトパスタ、ご飯はオムライス、卵うどん、ホットケーキなどを作って食べさせ乗り切った。
また私たちの強い味方、オットの友人(後に天使と呼ぶ)で、唐揚げに豆花、北京ダック(!!)と差し入れのチョイスが素晴らしい。初めは2日に1回程度だったけど2週目にはなぜか毎日になり、時には1日3回も! 時間外にピンポンが鳴ると「天使がきた!」とドアに駆けつけた。
この3食の弁当とオヤツに夜食で私は2kg、オットは4kg増量したけど、没問題なのだった。