【アングラ台湾】独自のカルチャーを突き進む ディープな台湾特集④

「ガロ」源流のオルタナ系漫画喫茶&パブリッシング

6.Mangasick(マンガシック)

老B(ラオビー)と黄尖(ホワンジェン)の2人によるマンガ喫茶、ギャラリー、ブックショップ。
幼い頃からマンガが大好きだった老Bは大学時代、バンドマンの友人から丸尾末広の作品を紹介され、そこから白戸三平やつげ義春など雑誌「ガロ」系のオルタナ作品にハマっていった。
老Bが黄尖を説得する形でこの店を開いたのが2013年だ。
2人とも日本の漫画を中国語版に翻訳する仕事も受けており、ガロの後継誌「アックス」を発行する「青林工藝舎」を愛するあまり編集長に会いに行くと同社の歴史をまとめた書籍を出版。
同社作品の中国語訳も数々手掛けている。
ほかにも自主制作誌「USCA(ユースカ)」のダイジェスト版、台湾の同人作品の日本語翻訳版など出版業にも意欲的だ。
一貫しているのは、文化的、芸術的に優れた作品をもっと広めたい、人に読ませたいという気持ち。
それは日本でも台湾でも、バンド・デ・シネでもアメコミでも。

一部性的描写があるということで、台湾の条例上〝18歳以下入店禁止〟だが、ポリシーを貫く勇敢な店だ。

満喫スペースは仕事場も兼用。利用料は1回200元で時間制限なし

それぞれ最近のオススメ同人誌を手に

「ガロ」系書籍をこれだけまとめて置いている店は日本にもなかなかない

貴重書の棚。もちろんこれも読める!

翻訳本と同人誌の展示販売スペース

Mangasick

(マンガシック)

住:台北市中正区羅斯福路三段244巷10弄2號
電:02-2369-9969
営:14時~22時(火・水曜休み)
U:mangasick.blogspot.com
FBMangasick

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