【アングラ台湾】独自のカルチャーを突き進む ディープな台湾特集⑤

偶然の出会い、隣り合う人と交わるための小さな場所

7.小地方 Seams深夜的(シャオディーファン シェンイエダ)

その名も「小地方(小さな場所)」というこの店。
老闆娘(ラオバンニャン=女性オーナーの意)の憶玲(イーリン)さんは、戒厳令下の1986年に結成され、多くのドキュメンタリー作品を製作した映像集団「緑色小組」の後期に合流。
その後現代演劇グループ「差事劇団」に製作や企画で参加し、2011年に日本の劇団「野戦の月」に招かれ東京に半年間滞在。
その時に訪れた小さなバーが立ち並ぶ新宿・ゴールデン街の後継に感銘を受け、帰国後「小地方」を開いた。2度の引っ越しを経て現在の場所は3軒目だが、いずれも同じ小さな小さな空間だ。
台南出身のイーリンさんはサトウキビにラムやウォッカを加えたカクテルや、地元の味「意麺」などを提供。店の規模も相まってさながら深夜食堂のよう。とにかく居心地がいい。
常連客の多くはイーリンさんの友人やアート系の人々、ご近所さんたち。小さな場所で隣り合う人が互いの文化や多様性を受け入れ、影響し交流する場として存在し続けたい、というのがイーリンさんの小さな願いだ。

イーリンさんの故郷の味、台南意麺

看板犬のミル

周年にはグッズも制作する

落語家による公演や、近隣に住む外国人留学生の音楽イベントなども開催

この日の客もイーリンさんの友人という。初来店でも当たり前のように会話が弾み、どこか懐かしさも

小地方 Seams深夜的
(シャオディーファン シェンイエダ)
住:台北市中正区金門街6之7號
電:02-2367-9830
営:19時~24時(日曜休み)
bit.ly/2JM5i04

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