台北市の鶏卵商組合は4月30日(火)、鶏卵の産地価格を600g当たり2元下げ、37.5元から35.5元に引き下げることを発表した。卸売価格は5月2日より引き下げとなり、600g当たり47元が45元となる。
圖:聯合報
組合によると、近頃鶏卵の売れ行きが芳しくなく、倉庫の在庫も余剰状態にあるという。同組合の常務理事によると、近頃頻発する飲食店の食品安全問題が影響し、消費者の鶏卵に対する購買意欲低下が原因。国内生産量は正常なため鶏卵商はいずれも在庫を抱えており、今後2週に渡りこの状況が継続すれば倉庫が鶏卵で溢れるという。
一方、日本やアメリカなど海外諸国では鶏卵価格の高騰が続く。原因は2023年に流行し収束したとみられていた鳥インフルエンザで、米農業部の統計によると昨年11月、12月におよそ1400万羽の鶏が死亡。鶏卵の生産が供給に追い付かず、今年に入って10%の価格引き上げが行われた。
なお4月中旬には新北市の業者がブラジルから輸入した鶏卵の産地偽装が発覚、処罰されている。
(4月30日)