台北市中山区大直街の建設工事の影響で近隣アパート7棟の沈下が発生した件で、蔣萬安・台北市長は建築管理工程處に対し、市内で現在進行中の建設・掘削工事現場184カ所の調査を命じた。その結果、11カ所で問題が見つかり、工事の停止と改善が要求された。
(圖/自由時報)
大直の工事現場では地下壁の厚さが既定の60㎝に達しておらず、支柱も変形、また図面に従って施工されていないことが発覚。建築管理工程處は、懲戒委員会の調査と専門技師による鑑定結果に基づき、陥没・沈下の原因を確定し公表するとしている。
台北市では今年5月の信義区から今回の大直街まで六度の沈下・陥没が発生。監察委員の調査によると、工事現場の基礎工事における地下壁建造に問題があるとされ、市政府はこれを審査基準に組み込む方針。
また大直のアパートは9月17日(日)、事故後4回目となる住民の家財搬出を実施。基泰は被害の大きい家庭に各50万元を給付するという。
(9月20日)