台中市の柔道教室で昨年4月、7歳の少年が練習中に意識不明の重体となり、後に脳死で死亡した件で、台中地方法院はこのたび同教室の教官の男に傷害致死罪で禁固9年の刑を言い渡した。
調べによると男は無資格にも関わらず、2015年から無料の柔道教室を開講。少年は教室に通い始めて2週間ほどの当時、男が指示した練習メニューを受け入れず、反抗し悪言を発したとして教官に7回、上級生男子から20回投げ技をかけられ嘔吐、意識を失い救急搬送された病院でおよそ2カ月後に死亡した。担当医師は、何度も床に打ち付けられ少年の身体は車両事故レベルの損傷を負っていたと証言している。
少年の父親は判決を聞き「ひとつの命には一つの命を」と死刑を望むと話した。なお少年の両親は、男と共に少年にけがを負わせた上級生男子と、市柔道委員会を相手取り民事賠償を請求しており、同地方法院で審理中。
(6月29日)