彰化縣の医療メーカー「富達實業社」が未認可のマスクを実名制購入制度を通じて販売される配給用マスクに混入し流通させていた件で、南投検察は9月9日(水)、責任者を詐欺、文書偽造及び薬事法違反で拘束した。
調査によると同社は、医療用として認可されていないマスク61万枚に配給用マスクの製造ナショナルチームに加盟する「宏瑋醫材公司」の社名を印刷し混入させた。南投市内の薬局でこの「医療用」マスクを購入した市民が、包装に印刷された文字の誤りを発見し、調査機関に通報したことから発覚した。約20万枚は同社工場で見つかったが、残る40万枚はすでに流通しているとみられ、回収を急いでいる。なお同社がマスクを購入または輸入した経路は判明していない。
また3日(木)には新北市のメーカー「加利科技」が中国製のマスク約700万枚を輸入し、配給マスクに混入。衛生福利部は4日(金)よりマスクの返品交換を受け付け、1日で53万枚以上が交換された。
これを受け台湾政府はマスク製造業者の一斉検査を実施。さらに一社が中国から輸入したマスク718万枚を表示を偽り販売していたことがわかった。
なお財政部税関業務署の統計によると8月10日(月)~9月5日(土)に摘発された「Made in Taiwan」プリントの偽装マスクは84.3万枚にのぼる。
(9月10日)