大手スーパー「全聯福利中心」が中秋節に向け制作したCMに関し、過去の歴史的事件を想起させるとの指摘が相次ぎ、同社は8月6日(月)、CMの放送を打ち切った。
CMは「感謝」をテーマに、3人の人物が過去に受けた恩を思い返す光景を撮影したもの。そのうち1人の青年の映像が1981年に亡くなった陳文成氏を彷彿とさせるとの意見が集中した。陳氏は〝白色テロ〟の犠牲者とされ、CMの時代設定が陳氏の没年「民國70年」であること、青年の役名の姓やプロフィールの学歴も同じであることなどが次々と挙げられた。
「陳文成基金會」関係者は「陳氏を思い出すきっかけになった」として肯定的に受け止めるコメントを発表している。
(8月8日)