慈善団体が善意の募金を横領 幹部は毎月20万元の収入

昨年9月から街頭募金活動を展開していた法人団体の運営責任者らが、募金で得た利益を横領。橋頭地方検察署は8月6日(月)、同団体の中心幹部11人を組織犯罪防止条例違反及び詐欺取財罪で裁判所へ拘留を申し立て、うち8人を拘留した。

募金活動を行っていたのは台湾政府の認可を受けた社団法人「中華民國築夢關懷生命協會」と「關懷毛小孩保護動物協會」。昨年9月頃から政府の公文書と募金箱をアルバイトに持たせ、行天宮や世貿ビル、信義威秀、忠孝復興駅などで募金活動を行っていた。アルバイトの時給は140元、幹部は現場近くで監視し、小額の寄付に対し市民が領収書を要求しないのをいいことに、これまでに集まった善意の募金1500万元余りを着服。中心幹部らは毎月20万元を受け取っていたという。

同検察署によると近日、関連案件の捜査中に詐欺の前科を持つ34歳の男2人が同法人の理事長と理事の職に就いていることが発覚。1日(水)、両協会のオフィス及び容疑者の家宅捜査を行い、現金や計数機などを押収した。

(8月7日)

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