南投縣地方検察庁は9月13日(水)、縣内竹山鎮にある木材の違法伐採の疑いのある男の住居を捜索中、牛樟芝326kgに加えヘロイン約500g(末端価格100万元超)、アンフェタミンと現金5万元超を発見。男の身柄はすでに地検によって押さえられている。
牛樟芝はキノコの一種で、解毒作用があり古くから台湾先住民によって服用され、2002年の「SARS(重症急性呼吸器症候群)」発生時の治療に用いられて以来、高値で取引されるようになった。山地では〝山老鼠〟と呼ばれる、違法に採取し転売をする者が多く現れ、近年は絶滅が危惧され台湾政府が牛樟芝を天然記念物に指定、伐採を禁止している。
南投地検は先日、700kgあまりの牛樟芝を保有していた男を摘発。出所を探るうち、森林法違反及び毒物に関する前科を持つ男の存在を突き止めた。男宅では牛樟芝326kgのほか、ヘロイン538.4kg、アンフェタミン6.64g、包装資材に秤、吸引用具などが見つかった。
(9月19日)