中秋節に際し、台湾全土で節句を祝い食べる菓子「蛋黃酥」を買い求める人々が、各地の菓子店に殺到した。
彰化市にある伝統菓子店「不二坊」では中秋節の1カ月以上前から蛋黃酥を買い求める人が殺到。中秋節当日までのおよそ30日間に渡り、最長で8時間、300㍍にも及ぶ行列ができた。
同店では今年の旧暦7月15日(新暦8月19日)の「中元節」を過ぎた頃から行列ができ始め、行列をさばき切るには毎日深夜24時頃までかかったという。中秋節が近づくにつれ、ほかの地域に住む人の代理購入業者も列に加わり周辺の交通状況にも影響を及ぼした。また行列に並ぶ人たちによる騒音やゴミ問題など、近隣住民からの苦情も相次ぎ、警察が出動し現場の交通整理を行った。一方、中秋節当日には行列が20人程度まで減少、5分ほどで購入を済ませられる状況に転じた。
警察は同店に対し、来年からはネット販売を検討するよう勧めているが、同店責任者は過去のネット販売でのトラブルに苦労したとして拒否している。
(9月14日)