両岸関係緊張で留学困難 交換学生3割減で財政痛手

 

中国福建省の大学と台湾の大学が提携して実施する大陸通学3年・台湾通学1年の〝3+1〟制度を利用する学生が、昨年の5800人から4000人に減少していることがわかった。

同制度は2010年より「閩台高校聯合人材育成プロジェクト」としてスタート。しかし7月末、広州外語外貿大学の交換生が、8月初には江蘇省と福建省の来台が阻まれるという出来事があった。

台湾では毎年、大陸からの個人留学生と、大学ごとの交換〝団体〟留学生を受け入れている。大学入学時に3年目を台湾で就学することが決まっており、個々に合わせたカリキュラムを組み、学費は一学期につき約8万元。生活費も含め台湾にとっては大きな〝財政源〟であり、3分の1の人数減は重大な損失となる。

今年台湾成功大学に合格した大陸の学生によると、国務院台湾事辦公室に就学ビザを申請したところ、同大学が〝台湾独立支持〟であるとして発給を拒否され、問い合わせに対し「両岸関係は緊張状態にある」と告げられたという。

(8月8日)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 雲林県の私立中学校で、いじめの加害生徒が「校長賞」を受賞、またクラスの卒業代表を務めていたことがわか…
  2. 山本「お、王くん今日は遅刻か。なんだなんだ、挨拶もしないでどかっと自分の席に座りやがって…注意したろ…
  3. 宜蘭市の家電量販店にて女性客が購入した新品のノートパソコンが、実際には展示機だった疑いが浮上し、波紋…
PAGE TOP