新型コロナウイルスの感染拡大防止を目的に台北駅が2月末より駅内のホールに座り込むことを禁止していた件で、台湾鉄道はメディアに対し、状況が緩和されても恒久的に開放しない方針を示した。これに対し林佳龍・交通部長は5月18日(月)、自身のFacebookページにて「公共空間の役割を景観のみで決めるべきではない」とし、中央流行疫病情況指揮センターと協議のうえ段階的に開放するよう台鉄に指示していることを明かした。
台北駅ホールはかねてより、週末や祝日になると主に東南アジア圏からの移民労働者が集う憩いの場となっている。これについては景観を損ねるといった意見もみられるが、林交通部長は台中での勤務時、移民労働者の助けを得て公共スペースの整備工事などを行ったことなどを挙げ「自らの同胞が海外でどういった待遇を受けるのが望ましいか、それと同様に彼らに接してほしい」と呼びかけている。
(5月19日)