桃園市で過去半年の間に、笑気ガスによる死亡案件が3件にのぼることがわかった。
台湾では近年各地で笑気ガスによる死亡事故が相次いで発生。通称「笑気ガス」と呼ばれる亜酸化窒素は麻酔作用があり、医療用麻酔剤として使用される。吸引すると陶酔感が得られるとして欧米では「ヒッピークラック」などと呼ばれ、若者を中心に流行。モーテルなどに集まり電話で配達を依頼、ドラッグパーティにて使用するケースが多いという。
11月10日(日)には桃園のモーテルで20歳の男性と17歳の女性がパーティに参加し亜酸化窒素を吸引、翌朝女性が死亡、男性が昏睡状態で発見された。室内では薬物4袋のほか、10㍑入りの亜酸化窒素ボトル2本が見つかった。
衛生福利部桃園医院の麻酔科医師によると、亜酸化窒素が体内の70%を超えると肺や呼吸器系統に障害をもたらし、成人の場合10分ほどで死に至る。また長期的に使用すると麻痺や耳鳴り、平衡感覚のや反射神経の劣化、亜急性脊髄炎など副作用も多いという。
(11月16日)