今年3月、台北市信義区のベジタリアン料理店「寶林茶室」にて発生した集団食中毒事件で、集中治療室にいた重篤症状の患者1名が4月29日(月)に亡くなったことがわかった。
圖:自由時報
亡くなったのはマレーシア籍の女性で40歳代。食中毒による多臓器不全状態で、体外循環治療(ECMO)を装着する処置を受けていた。同日心肺停止状態に陥り、家族の希望で蘇生措置を行わなかったという。この件による死者は4名となった。
亡くなった女性は3月中旬に同店を訪れ、ライスヌードル料理「クイティアオ(粿條)」を食した。帰宅後、嘔吐や下痢などの症状が現れ救急を受診、一度は回復の傾向を見せたが再び重篤化した。なおこの件による食中毒患者35名のうち、33名から食中毒の原因とされるボンクレキン酸が検出されている。
台北市では多発する食中毒を受け、3月末より市内の百貨店37店内フードコートの一斉調査を実施。121店で衛生上の過失が発覚している。
(4月30日)