スクーターやバイクが滝のように流れてくる「台北橋」の袂にあり、場所も手伝ってか朝早くから出勤途中の人々がさっとテイクアウトで朝食を買っていく。 滷肉飯や鶏肉飯に「荷包蛋(目玉焼き)」をのせて食べるのは、今や台湾旅行リピーターなら誰でも知っている〝新常識〟だが、この店ではもち米のおこわ「油飯」に「滷肉」をのせ、さらに半熟の目玉焼きをトッピング、卵を割ってかき混ぜながら食べるのが常連客らの常識となっている。いつもの、と声をかけ店に入って行くのは総じてお年寄りが多い。この店が古く、また日常的に利用されているからだとわかる。 朝は7時からとなっているが、大体6時40分くらいから開いていて7時には行列ができていることも。また遅く行くと売り切れて店を閉めていることもあるので並ぶのが嫌いな人は要注意。
(info) 住:大同区民權西路186-1號 電:02-2557-6503 営:7時~13時(日曜休み) URL:goo.gl/4yFWGU
「善導寺」駅と「忠孝新生」駅のちょうど中間あたり、いずれも徒歩10分ほどの距離がある。 店はお父さんとお母さん、お父さんにそっくりな息子さんの3人で切り盛りする。店名の「以馬内利」とは旧約聖書に登場する人物「インマヌエル」のこと、看板メニューは店名の通り魚が丸ごと入ったスープだ。魚は季節により変わることがあるが、おおむねスズキなどの白身を使っている。また素朴に見える麺やビーフンが驚くほどおいしく、ほぼすべての客がこのどちらかとスープをオーダーする。 息子さんは少し日本語ができるらしく、日本人とわかると笑顔で丁寧に気を配ってくれるのがうれしい。屋台風の店が立ち並ぶ中の一店に過ぎないが、その一言で通り過ぎるにはあまりにも惜しい。
(info) 住:中正区杭州南路一段11巷3號 電:02-2351-5378 営:7時~19時(土曜は~14時、日曜休み)
西門町と龍山寺の中間地点、2010年の台湾映画「モンガに散る」の舞台となった「艋舺清水巌祖師廟」の隣に位置する。 キッチンは屋根の下にあるが、テーブルとイスは歩道に並べてある。座っていればメニューを持ってきてくれるが、もし気づいてもらえない場合は立っていってオーダーしよう。焢肉飯は辛さや肉の脂身の多さも調節可能。辛くしたければ「要辣(ヤオラー)」、脂身を少なめにするには「偏痩(ピエンショウ)」と伝えるとよい。脂身が苦手な人は残してもいいが、皮の弾力はぜひ味わってほしい。一緒に盛られた高菜と豆腐を箸休めに、またキュウリの浅漬けが口の中をさっぱりさせてくれる。前述の映画は日本でも根強いファンが多く、聖地巡礼にやって来る人も。この店はローカル感満点だが、味は絶品なのでついでに隣で朝食を取ればバッチリ。
(info) 住:中山区農安街166巷5號 電:0908-163-036 営:7時~14時 FB:am901brunch
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