旧正月前から生産量不足により鶏卵の価格が高騰するなか、4月19日(火)には産地価格が1台湾斤(600g)当たり2元上昇し40.5元となり、市場卸価格は50元で過去最高額となったことがわかった。コロナ禍以前の23~24元と比較すると2倍に及ぶ。
飼料価格も高騰しており、業界では今後さらに価格が上昇するとみられている。
台湾での鶏卵不足については、昨年5~8月のロックダウンによる飲食店の休業から鶏肉や鶏卵の流通が停滞。養鶏・鶏卵農家が出荷量を削減、また飼料となるトウモロコシの輸入量が減り飼料価格が高騰、養育する鶏の数を削減せざるを得なかったことなどが原因とされる。
しかし鶏卵の不足は台湾だけでなく全世界に及んでおり、業界はロシアによるウクライナ侵攻と鳥インフルエンザ発生が要因と指摘。
戦争による貿易への影響から、小麦など穀物の輸出が妨げられているほか、ロシアとウクライナが世界輸出量の80%を占めるヒマワリ油の流通量が減少し、大豆などを代替品として使用していることから飼料の高騰に繋がっている。
(4月19日)