【今週もゴチになります】 海猫亭(うみねこてい )—ラーメン—

兄弟で営むラーメン店

MRT新店駅から徒歩約10分、小学校向かいの「海猫亭」は、笑顔のやさしい陳さん兄弟が切り盛りするラーメン店だ。

実はこの陳さん、なんと元パティシエ! 日本のパティスリーで修行の傍らラーメン店でもバイトをし、一挙両得で腕を磨いた、と流暢な日本語で話してくれた。

店内に飾られたポスターやメニューは台湾のイラストレーターの手によるもの。陳さんが彼の絵のもつ柔らかな世界観に惚れ込みオーダーした。また愛らしい動物のぬいぐるみもそこここに置かれ、ラーメン店らしからぬ佇まいを醸している。

家族で訪れる贔屓の店

麺もスープもチャーシューもすべてこだわりの自家製。イチオシの「鶏白湯ラーメン」(190元)は、こってりスープに細麺がよく絡み、豚&鶏チャーシューでボリューム満点の食べ応えだ。また「特製醤油ラーメン」(120元)は、いわゆる台湾の「日式ラーメン」とは全く別物。塩気もあり、台湾では出会えそうで出会えなかった懐かしのラーメンそのものだ。スープを飲み干すと、丼の内側に描かれた猫が隠れキャラのように登場する。

今週のゴチでは台湾クラフトビール「臺虎」の新作「レモンサワー」または「唐揚げ2個」をサービス。唐揚げは人気のサイドメニュー、じゅわっと溢れ出る肉汁がたまらない。
腹が膨れてきても、元パティシエの自家製「カスタードプリン」(40元)は外せない。とろりとした滑らかな口どけ、昔ながらの味わいはひと口食べるともう「甘いものは別腹」状態。

「目指すのは〝地元のラーメン屋〟」と話す陳さんは、ベビーチェアも完備し、店内には大きなテーブルも用意している。家族で日常的に利用する店に、というのが陳さんの願いだ。

台北市内から距離はあるが、心と腹どちらも満たされに足を運ぶ価値はある。

 

 

Info

住所 

新北市新店区新店路27號

営業時間

11時半~13時半、17時半~20時半(木曜定休)

席数 

24席

予算 

300元~

エリア

新店

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