覚えておこう!お寺での参拝マナー ~龍から入り、虎から出る~

若い人も日常的にお寺参りをする信心深い台湾人。恋愛成就や子宝祈願、試験合格に転職などなどあらゆる機会にお寺を訪れ神様のお告げを心頼みに暮らしている。

日本とは異なる参拝のマナーを学んで、旅行ついでにパワースポットを訪れてみてはいかが?

①まずは香炉に線香をくべて祈祷
②台に膝をつき、名前と生年月日、住所を心の中で唱える
③願い事を具体的に伝える
④赤い半月型の「擲筊(ポエ)」を手で包み、お御籤を引いていいかを問う
⑤「一陽一陰」片方ずつ裏と表が出たら「OK」のお告げ
⑥お御籤を引き、先に書かれた番号を見る
⑦再度「擲筊」を投げ、この番号でいいかを尋ねる
⑧同じく「一陽一陰」が出たらOK、出なければ⑥からやり直し
⑨⑩同じ番号の棚からお御籤を引く
⑪「解籤處」でお告げの意味を教えてもらう
⑫「苦労はするけれども、うまく事が運んだ後は案ずるな」とのお告げ

 入る前に手洗い場で手を洗います。お寺の門は向かって右側から入り、参拝した後は左側から出ます。これは「龍進虎出(龍から入って虎から出る)」という原則に従ったもので、真ん中は神様の通り道とされています。(写真下)

 また入る際には、門の敷居を踏まないようにすること。ただし足にけがをしているなど踏まずに入れない場合、神様はわかっているので踏んでもいいそうです。

 境内に入ったらまず振り返って参拝。ここに香炉が設置されていることも多いので、線香をくべるとよいでしょう。

 おみくじは「籤(チエン)」といい、おみくじを引くことを「求籤(チウチエン)」といいます。悩みや困っていること、願い事に対して神様の答えを求める、というわけですね。

 参拝の際に名前と生年月日、住所を先に伝えるのは、神様にとって参拝者がどこの誰かを知る必要があるため。もちろん言語は問わないので、日本語で大丈夫。その後は自分の願い事をなるべく具体的に伝えます。「健康でありますように」よりも「病気をせず、風邪を引いても早く治り、元気で仕事に打ち込めますように」といった方が神様もアドバイスしやすい、とのこと。

 「擲筊(ポエ)」を投げて2つとも平らな面が出ることを「兩陽面」といい、これは願いの内容がわかりにくく答えられないといった神様の意思表示。再度具体的に祈ってみましょう。また凸面2枚が出る「兩陰面」は、この願いをするに当たって適したタイミングではないということ。日を改めましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 桃園市北区の高校で11月7日(木)、規則を破り携帯電話を所持していた学生に対し、担任教師が暴力で制圧…
  2. 台北MRT板南線で11月8日(金)夜、運行中の車両内に刃物を持った女が乗客の男性に切りかかり、男性が…
  3. 今年第25号となる台風「ウサギ(天兎)」が11月12日(火)深夜太平洋上に発生し、22号「インシン(…
PAGE TOP