台湾交通部長は10月30日(月)、台湾鉄道の台南―保安駅間にて29日(日)夜、架線が断裂し列車が走行不能となった件を含む3件のトラブルと、24日(火)に特急「普悠瑪號」が脱線した件について鉄道局からの報告を公式に伝達した。
台鐡では今年に入りこれで10件を超えるトラブルが発生したことになる。報告によると「普悠瑪號」の脱線は、線路の枕木の腐敗が原因とし、台南―保安駅での架線断裂は吊り架線を挟む部品の破損によるものという。このトラブルにより、該当区間は30日(月)深夜1時20分まで不通となり38便が遅延、計1万5000人余りに影響が及んだ。乗客らは線路上を500㍍ほど歩き、台鐡が手配した大型バスにて台南駅へ向かったという。
これを受け交通部長は30日(月)、検討中であった鉄道乗車賃の引き上げについて白紙にもどし、1年以内には行わないことを明らかにした。
(11月2日)