路上に現金20万元の「罠」 拾得装い撮影、通報狙いか

 台南市中西区で12月14日(日)11時頃、路上に多額の紙幣を置き、拾得しようとする人を撮影し通報することを狙ったとみられる出来事があった。
@TVBS

 同日、現地では慈善活動が行われており、行列整理のための三角コーンの上に約20万元が置かれていた。目撃者によると、現金に手を伸ばそうとした女性に対し、近くにいた男性が「触らない方がいい。持ち主は携帯電話で撮影しようとしている」と制止したという。ほどなく警官が現場に駆け付け、主催側と共に確認したところ、置かれていた現金は計20万元に上った。

 仕掛けたとされる男性は過去にも同様の行為を繰り返しているという。目撃者は「仕掛け人の男は非常に計算高く、触った瞬間を撮影して『証拠を押さえた』と言い、警察を呼ぶつもりだ。まさに落とし穴を掘って待っているようなものだ」と証言した。

 地元住民によると、現金を置いた男は昨年3月にはコンビニで6000元をばらまき、今年3月には歩道で600万元の現金を並べて見せたこともあったという。今回は20万元を「餌」に、触れた人を占有罪などで訴える意図があったとみられている。

 なお主催者側は「警察が派出所に戻った後、20万元を紛失したと訴える男性が現れたと聞いている」と話した。

 これを受け、周辺住民の間では「たとえ大金が落ちていても、怖くて触れない」といった声が上がっている。現金を利用したこうした行為は、公共の秩序を乱すだけでなく、警察の業務を不当に圧迫するものとして、社会的な問題となりつつある。
(12月15日)

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