台湾の仮想通貨取引所「XREX」の金融犯罪調査主任を務めていた陳梅慧氏が12月4日(水)、車両事故で急逝。その死因が単なる事故ではないとの憶測が広がっている。
陳氏は3日(火)、台中地検の調査要請を受けた帰り道で事故死。台中地検は仮想通貨詐欺に関与した取引所と関連会社が3億元以上の詐欺やマネーロンダリングを行っていた件を調査。その過程で「XREX」の創業者2人と陳氏、さらに陳氏の交際相手である警察官が取り調べを受けた。陳氏のクラウドフォルダには詐欺被害者の情報が保存され、交際相手から供与されたものであるとして規則違反が指摘された。
取り調べ後、4人はUBER2台で帰宅するも、陳氏ら3人の車が事故を起こし、翌日未明、陳氏の死亡が確認された。
周囲の人物は、詐欺被害者を無償で支援し、犯罪阻止に尽力した陳氏の献身的行動と正義感を称賛。彼女の取り組みはブロックチェーン技術への理解を深め、詐欺防止にも貢献しているとして、その死を悼む声が広がっている。
(12月11日)