私立大4校の廃校で教員失業 政府の転職サポート奏功せず

近年の少子化を受け、彰化縣の明道大学、嘉義市の大同技術学院、高雄市の東方設計大学、雲林縣の環球科技大学が7月31日(水)を最後に廃校となった。

明道大学は2001年に創立。観光や経営、人文社会学、理工、デザインなどの分野で知られ、一時は1万人以上の学生が在籍したが近年は定員割れが続き昨年新規入学募集を停止、学生数は375人のみだった。昨年教職員の給与未払いが発覚し教育部が介入したが改善されず、3900万元余りの負債がある。

同大学周辺は学生を顧客対象とした飲食店などが立ち並ぶが、廃校によりすでに20店ほどが閉店。譲渡や貸出を募集しているが、半年以上空き物件となっている。

一方、同じく廃校となった東方設計大学は56名の教職員のうち50名が引退、5名が解雇、1名が離職。学生123名は台南応用科技大学や正修科技大学などに編入するという。

同校に18年勤めた教師によると、政府による転職先のマッチングサポートはまったく助けにならなかったとしている。

(7月31日)

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