美容クリニックで違法薬物 患者女性が中毒状態で告訴

台北市に住む女性が2018年、東区エリアの美容クリニックにて第4規制薬物の「プロポフォール」を処方され、健康被害を受けたとして同クリニックを訴えていた件で、台北高等法院はこのたびクリニックに対し慰謝料200万元の支払いを命じた。

調べによると同女性は美容整形目的で同クリニックを受診。その際、医師は女性が不眠症状に悩んでいることを知り、睡眠を改善する治療を薦めた。

その後およそ2年8カ月に渡り医師は女性に対し、全身麻酔や鎮静に用いられる「プロポフォール」を485回注射。医師は注射で女性を眠らせ、毎回3~6万元と高額な治療費を受け取っていた。

女性は中毒状態になり、意識が朦朧として別の病院を受診したところ、違法薬物のプロポフォール及びケタミンが検出された。女性は同医師を健康被害で訴えたが、医師は女性が自費診療に同意しており、合法的に処方したと説明。検察も医師の違法性を問えず不起訴処分とした。

その後女性は審理中に死亡。女性の母親が訴訟を引き継いでいる。

(6月19日)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

カテゴリー

ピックアップ記事

  1. 国内で家庭内暴力による殺人事件が相次ぐ中、被害者が保護命令を申請していたにもかかわらず、加害者による…
  2. 王「今住んでいる部屋、大家さんが売りに出しちゃって、僕が追い出されそうなんですよ。『房東譲我退房』っ…
  3. 台湾南部を襲った西南気流による豪雨の影響で、嘉義縣は8月4日(月)、梅山郷、竹崎郷、番路郷、大埔郷、…
PAGE TOP