「寶林茶室」の食中毒事件 最後の重症女性患者が死亡

台北市信義区のベジタリアン料理店で発生した集団食中毒事件で重症となり入院していた女性が6月11日(火)に亡くなったことがわかった。同事件での死者は6人目。

同店は信義区の百貨店「大遠百A13」地下にあり、今年3月19日頃から来店客が下痢や嘔吐など不調を訴える案件が相次いだ。検査で原因となるボンクレキン酸が検出されたのは計24名で、うち7名が入院。その後1名は退院したが、残る6名全員が亡くなった。

衛生局によると女性は46歳で、3月21日に同店を訪れた後、嘔吐や下痢の症状を訴えた。腎機能や肝機能に障害が起きたため肝臓移植手術を受け、6月5日には一般病棟に移されていた。

しかし10日(月)夜から容態が悪化。喘息のような症状が現れ咳と共に大量吐血したため肺の一部を切除し、集中治療室にて体外循環治療器(ECMO)による処置を受けたが回復せず、翌11日(火)午後に死亡が確認された。

なおこの件で同チェーン責任者のほか、当該店舗の調理師や店長ら計5名が取り調べを受けている。

(6月12日)

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