台北市中山区大直街で9月7日(木)夜、建設大手「基泰」が手掛ける工事の影響で近隣の道路が陥没、アパート7棟の沈下が発生。アパートの201戸に住む454人が避難した。
住民によると今年3月、建物の外壁に亀裂が入り、配管の破裂があったため建設業者に連絡。しかし改善や対応が得られず、4月と5月台北市政府に書面で陳情を申し入れた。その後7月、陳情を受け陳怡君・市議と王世堅・市議が基泰建設に対応を命じたが、同社はセメントで亀裂を補填したのみ。都市発展局も7月6日付で住民のに対し「危険性なし」「建築工事を継続する」と書面で回答した。しかし同21日には市議が被害の拡大を確認していた。
9月7日(木)午後、アパート外壁のタイルが剥離し落下、19時には多数の亀裂が発生。報告を受けた里長が住民らに避難を呼び掛けた。
住民には社会局が各戸6000元、基泰は5万元を給付、また市内ホテル144室を確保し仮住居として提供している。
(9月13日)
(圖/自由時報)