監察院は12月27日(火)、新北市中和区に住む2歳男児が2021年4月、新型コロナウイルス感染による合併症で亡くなった経緯に関する調査報告を発表。衛生福利部と新北市政府の対応に問題があったとして、是正を求めた。
亡くなった男児「恩恩ちゃん」は感染当時、発熱や嘔吐、紫斑から意識混濁に陥り、母親が救急通報。しかし衛生所やコロナホットライン1922、救急119などに電話をかけるも繋がらない、たらい回しにされるなどし、救急車が到着したのは最初の通報から81分後だった。恩恩ちゃんは重症で脳炎を併発し、5日後の4月19日に死亡した。
調査では消防局が衛生部門と連絡を取ったうえで救急車を派遣するとの内部規定があり、また衛生部門に専門の案件処理担当者が不在、対応が遅れたことが発覚。また恩恩ちゃんの死後、関連部門が家族の求めに応じず当時の録音を公開しないなど不誠実な態度も問題視された。
(12月27日)